【体験談】就学相談の進め方|いつから・どんな流れ?経験者ママが伝える3つのポイント

福祉・制度のこと

小学校に上がる前に就学相談というものがあります。

通常学級、通級、支援学級、支援学校。行き先の候補はいくつもあって、どれもよく知らないことばかり。

わたしの息子ぽんた(重度知的障害・自閉症)も、就学相談を受けて進学先を決めました。何度も見学に通って、たくさん迷ってようやく今の場所にたどり着いた一人です。

この記事では、就学相談ってそもそも何? いつ始めるの? どんな流れ? という疑問にわたしの経験を交えてお答えします。

そもそも就学相談って何をするの?

就学相談と言われても最初は身構えてしまいますが、そんなに難しく考えなくて大丈夫です。ひとことで言えば、わが子にいちばん合う小学校生活の場所をいっしょに考えてくれる相談のことです。

相談する相手は市区町村の教育委員会で、そこに学校の先生やお医者さん、心理の専門家も加わってくれます。この子はどこで学ぶのがいちばん幸せかをいろんな大人がいっしょに考えてくれる場だと思えば大丈夫です。

これは合否をつけられる審査ではなく、あくまで子ども自身のための相談です。わが子が安心して通える場所を見つけるためにあります。

行き先の候補は大きく4つあります。ざっくり比べると、こんな感じです。

学びの場どこにある?支援の手厚さ
通常学級地域の小学校ふつう
通級指導教室地域の小学校(一部の時間だけ別室)部分的に受けられる
特別支援学級地域の小学校の中少人数で手厚い
特別支援学校障害のある子のための専門の学校最も手厚い(生活面も中心)

支援学校と支援級の違いや選び方は、こちらの記事でくわしく書いているのであわせて読んでみてください。

特別支援学校と特別支援学級、どっちを選ぶ?【両方見学して気づいたこと】
「特別支援学校と特別支援学級、どっちを選べばいいの?」就学を前に悩む方へ。重度知的障害・自閉症の息子の就学先を、両方見学して比較した経験から、判断のポイントと決め手をわかりやすくまとめました。

就学相談はいつから始める?

就学相談は小学校に上がる前の年に行うもので、多くの地域では年長の春ごろから申し込みが始まります。

気をつけたいのは、就学時健診のように案内が自動で届くわけではないことです。気になるなら保護者のほうから申し込むのが基本なので、待っていても始まらないと覚えておいてください。

1年の流れはこんなイメージです。

  • 春(年長の4〜6月ごろ):申し込みと最初の面談
  • 夏〜秋:発達検査や学校見学、子どもの様子の観察
  • 秋〜冬:専門家による話し合い
  • 冬(12〜1月ごろ):行き先のお知らせが届く

時期や呼び方は地域によってかなり違うので、年中さんの終わりごろに一度お住まいの教育委員会のサイトを見ておくと安心です。

就学相談の流れを順番に見てみよう

申し込みから行き先が決まるまでの流れを順番に追っていきます。地域によって前後したり省かれる段階もあるので、全体像をつかむ感じで読んでもらえれば大丈夫です。

① 申し込み

申し込みの方法は教育委員会に直接電話するか通っている保育園・幼稚園を通すかのどちらかで、迷ったらまず園の先生に相談すると地域のやり方をやさしく教えてもらえます。

② 面談

面談では子どものこれまでの育ちやふだんの様子、家庭の希望をていねいに聞かれます。診断書が必要なこともあります。

こちらからも遠慮なく質問して大丈夫なので、クラスの人数や受けられる支援、通える範囲にあるかなど、気になることをメモして持っていくと安心です。

③ 発達検査・行動観察

必要に応じて、お医者さんや心理の専門家が発達検査をします。

このとき子どもと別の部屋になることもあります。ぽんたは離れると不安が強くなる子なので、わが家は前もって「離れると泣くかもしれません」と伝えて対応を相談しておきました。場所見知りやママと離れるのが苦手なお子さんは、先に伝えておくと当日あわてずにすみます。

④ 見学・体験

候補の学校や学級を実際に見にいく段階です。評判やネットの情報だけでは分からないことも多いので、実際に足を運んでわが子が過ごす姿を思い描けるかどうかを確かめてみてください。同じ支援学級でも学校によって雰囲気や支援の手厚さはずいぶん違うので、できれば候補を一つに絞らず見比べてみると納得して選べます。

⑤ 園での様子の観察

教育委員会の人が保育園や幼稚園に来て、お友だちとの関わりや集団での過ごし方を見てくれることもあります。

⑥ 専門家による話し合い

面談や検査、園での様子をもとに、先生や専門家が集まってどの行き先がよさそうかを話し合います。就学支援委員会と呼ばれる場です。

⑦ お知らせ(冬ごろ)

話し合いの結果をふまえてもう一度相談があり、最終的な行き先のお知らせが届きます。この時期は地域差が大きく、1月末ごろのところもあれば、年内(12月ごろ)に決める必要があるところもあります。思っているより早いこともあるので、早めに動いておくと安心です。

そして決まったあとに変えられるかどうかも、地域によって違います。再度相談できるところもあれば、一度決めると変えるのは難しいと言われるところもあります。だからこそ、最初の選択がとても大事になります。

後悔しないための3つのポイント

ここからは、わたしが経験してやってよかったこと、知っておけばよかったと感じたことを3つにまとめます。

1. 希望と理由を整理しておく

面談では、どこを希望するかとなぜそう思うのかを聞かれます。わが子に必要な支援や伸びそうな環境を前もって紙に書き出しておくと、当日落ち着いて話せます。

2. 最後は保護者の気持ちが尊重される

専門家に決められてしまうのではと不安になるかもしれませんが、今は本人と保護者の希望をいちばん大切にして行き先を決める仕組みになっています。専門家の意見はあくまで参考なので、希望は遠慮なく伝えて大丈夫です。

3. 最初の選択を大切に

就学先をあとから変える転学は、国の方針では少しずつ柔軟になってきています。ただ実際には地域差が大きく、さきほどお伝えしたように簡単には変えられないこともあります。だからこそ、最初の選択にしっかり向き合っておくと安心です。

経験者として、いま伝えたいこと

わたしもぽんたの就学相談のときは不安でいっぱいで、この選びかたで合っているのか分からないまま見学に通っては何度も迷いました。

でも振り返ってみると、迷ったからこそたくさん見て考えられたのだと思います。そうして選んだ場所は、その後のぽんたとわたしの毎日を大きく変えてくれました。

答えはご家庭の数だけあるので、人と比べずわが子の顔を思い浮かべながら選んでほしいです。迷うのは、それだけ真剣にわが子と向き合っている証拠ですから。

まとめ

最後に、この記事のポイントをまとめます。

  • 就学相談は、わが子に合う行き先をいっしょに考える相談で、保護者から申し込む
  • 始まりは年長さんの春ごろ。年中さんの終わりに教育委員会のサイトを見ておくと安心
  • 流れは申し込みから面談、検査・観察、見学、話し合いを経て、冬ごろにお知らせが届く(時期は地域差あり)
  • 最初の選択を大切に。ただ地域差が大きいので、くわしくは教育委員会に確認を

就学相談の時期や流れは地域によってかなり違うので、具体的なことは必ずお住まいの市区町村の教育委員会に確認してくださいね。

同じように悩んでいる方が少しでも見通しを持てますように。一緒に、わが子に合う道を探していきましょう。

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歯科衛生士のシングルマザー「ハル」です。重度知的障害・自閉症の息子ぽんたを育てながら日々奮闘中。福祉制度や療育のこと、障害児育児のリアルをお届けします。

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