療育手帳を取得したものの、これがあると実際なにが使えるのか、最初はよくわかっていませんでした。
同じように感じている方は多いと思います。手帳の存在は知っていても、どんな場面でどう使えるのかは意外と整理されていないんですよね。
こんにちは、ハルです。重度知的障害と自閉症のある息子・ぽんたを育てているシングルマザーです。
この記事では、療育手帳があると使える手当や割引を種類別にまとめます。「知らなかった!」が減れば嬉しいです。
療育手帳を取得するまでの経緯が気になる方は、あわせてどうぞ。

① お金の手当
特別児童扶養手当
障害のある20歳未満の子どもを育てている保護者に支給される国の手当です。療育手帳の取得がきっかけで知ったという方も多いですが、手帳自体は必須ではなく、医師の診断書でも申請できます。
障害の程度によって1級・2級に分かれており、支給額が異なります(所得制限あり)。申請先はお住まいの市区町村の窓口です。金額や申請の流れはこちらの記事で詳しく解説しています。

障害児福祉手当
重度の障害がある子どもを対象にした手当です。重度の療育手帳をお持ちのお子さんが対象になることが多いです(所得制限あり)。申請先はお住まいの市区町村の窓口です。
自治体独自の手当
国の制度のほかに、自治体独自の手当や助成がある場合もあります。たとえば水道料金の基本料が減免になる自治体も。こうした制度は自分から聞かないと教えてもらえないことが多いので、「他に何かありますか?」と窓口で一度聞いてみてください。
② 施設の入場料割引
療育手帳を提示することで、入場料が無料または割引になる施設が多くあります。
- 動物園・水族館・植物園
- 博物館・美術館
- 映画館(一部)
- 遊園地・テーマパーク(一部)
うちも動物園や水族館によく行きますが、窓口で手帳を見せるだけで本人が半額や無料になります。施設によっては付き添いの介助者の分まで割引してもらえて、ワンオペでお出かけすることが多いわが家には、これが本当にありがたいんです。
意外と知られていませんが、放課後等デイサービスのお出かけ活動でも手帳の割引が使えることがあります。デイを利用している方は、一度スタッフさんに聞いてみてください。
施設によって割引の内容はさまざまなので、出かける前にホームページや電話で障害者割引の有無を確認しておくとスムーズです。
③ 交通費の割引
鉄道・バス
JRや多くの私鉄・バスでは、療育手帳の提示で本人の運賃が割引になります。手帳の等級によって割引率が異なる場合があります。
飛行機
航空会社によっては、療育手帳の提示で割引運賃が適用される場合があります。利用前に各航空会社のサイトでチェックを。
④ 高速道路のETC割引
対象になるのは、療育手帳が重度(第1種)の方が乗る車で、家族など介護者が運転する場合も含めて高速道路の料金が半額になります。中度・軽度(第2種)の場合は、本人が運転するときのみ対象です。ETCカードの事前登録が必要なので、市区町村の窓口か相談支援専門員に手続きを確認してみてください。
⑤ 駐車場の割引・優遇
有料駐車場で割引が受けられる場合があります。また、障害者用駐車スペースが使えるようになります(自治体によってパーキングパーミット制度あり)。
⑥ 税金の控除
療育手帳を持っている方がいる家庭では、所得税・住民税の控除が受けられます。手帳の等級によって障害者控除か特別障害者控除に分かれます。
金額の目安として、所得税では障害者控除で27万円、特別障害者控除で40万円、同居の特別障害者なら75万円が所得から差し引かれます(2026年4月時点)。住民税にも同様の控除があります。
確定申告や年末調整のときに申告するだけでOKです。手帳を取った年から使えるので、忘れずに申請しましょう。
⑦ NHK受信料の免除
世帯の中に重度の療育手帳を持っている方がいて、かつ世帯全員が住民税非課税の場合は、NHK受信料が全額免除になります。条件が合う方はNHKへ申請してみてください。
⑧ 携帯電話料金の割引
大手携帯キャリアには、療育手帳を持っている方向けの割引プランがあります。ドコモのハーティ割引、auのスマイルハート割引、ソフトバンクのハートフレンド割引などで、基本料金や各種手数料が割引・無料になります。
ただし注意点があって、割引の対象になるのは手帳を持っている本人が使う回線です。子どもの手帳で親のスマホ代が安くなるわけではありません。ドコモとソフトバンクは親名義の契約でも子どもを利用者として登録すれば対象になりますが、auは契約者本人のみなど、条件は各社で異なります。
うちはまだ本人がスマホを持っていないので使っていませんが、将来子どもに持たせるときに思い出したい割引です。詳しくはお使いのキャリアのショップで聞いてみてください。
手帳を見せるとき、最初は緊張しました
割引の使い方は基本的にどこも同じで、窓口で手帳を見せるだけです。本人確認のために、顔写真のページは必ず確認されます。
わたしも最初に手帳を出したときは緊張しました。周りの目が気になったり、本当に出していいのかなとためらったり。でも何度か使ううちに、手帳を見せるのはごく当たり前の手続きなんだと思えるようになりました。窓口の方も慣れた様子で対応してくれます。
1回ごとの割引は小さくても、積み重なると家計への効きが全然違います。せっかくの制度なので、ためらわずに使ってくださいね。
まとめ
療育手帳があると使える制度は、思ったよりたくさんあります。制度の内容は自治体によって異なる部分もあるので、詳細はお住まいの窓口に確認するのが確実です。
| 種類 | 内容 |
|---|---|
| 手当 | 特別児童扶養手当、障害児福祉手当、自治体独自の手当 |
| 施設 | 動物園・水族館・博物館などの入場料割引 |
| 交通 | 鉄道・バス・飛行機の運賃割引 |
| 高速道路 | ETC割引(半額) |
| 駐車場 | 料金割引、障害者スペース利用 |
| 税金 | 所得税・住民税の障害者控除 |
| NHK | 受信料免除(条件あり) |
| 携帯電話 | 各キャリアの障害者向け割引プラン |
療育手帳を取るか迷っている方は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました😊
ひとり親で障害のあるお子さんを育てている方は、シングルマザーが使える手当・制度のまとめもあわせてどうぞ。申請する順番もわかります。


