子どもの医療費は子ども医療費助成のおかげで、もともと1回数百円で済むことが多いです。だから「ひとり親家庭等医療費助成」と聞いても、ピンとこない人は多いかもしれません。
でもこの制度、いちばん助かるのは親自身の医療費なんです。
この記事ではひとり親家庭等医療費助成の内容・子ども医療費助成との違い・申請方法を、ひとり親家庭の制度を調べてきたシングルマザーのわたしが解説します。
読み終わる頃には、親自身の医療費も助成の対象になる理由がわかります。ぜひ最後まで読んでみてください。

ひとり親の医療費助成って、子どもの分だけだと思ってた…親は関係ないのかな?

実は、親自身の医療費も対象になる制度なんです。知らないと損しやすいので、ぜひ知っておいてほしくて。
結論:この制度の本当の恩恵は「親の医療費」
結論:子どもの医療費はもともと安い。この制度で大きく変わるのは、親自身の医療費です。
いまはほとんどの自治体に「子ども医療費助成」があり、ひとり親かどうかに関係なく子どもの医療費は1回数百円程度で済むことが多いです。だから「ひとり親用の医療証をもらっても、何が変わるの?」と感じてしまうんですよね。
でも、ひとり親家庭等医療費助成は親(養育者)自身も対象です。ここが決定的に違います。
シングルマザーは自分が倒れたら家庭が回りません。それなのに、お金と時間を理由に自分の受診をつい後回しにしがちです。歯の治療、婦人科の検診、なんとなく続く体の不調。「子どものことが先。わたしはあとでいいや」って。
この制度があれば、親の通院・入院の自己負担がぐっと軽くなります。「自分の体のための制度」と思って、ぜひ申請してほしいです。
子ども医療費助成との違い【比較表】
2つの制度は名前が似ていますが、対象が違います。
| 子ども医療費助成 | ひとり親家庭等医療費助成 | |
|---|---|---|
| 対象 | 子どものみ | 親と子どもの両方 |
| ひとり親の条件 | なし(すべての家庭) | あり |
| 所得制限 | 自治体による | あり(児童扶養手当に近い基準) |
| 医療証 | 子ども用の医療証 | ひとり親用の医療証 |
ちなみに、子どもの分は2つの制度を同時には使えず、どちらか一方が適用されます(どちらが優先になるかは自治体によって違います)。一方で、親の分をカバーしてくれるのはひとり親家庭等医療費助成だけ。だからこそ「親のための制度」と言えるんです。
対象になる人・所得制限
結論:18歳になった年度末までの子どもを育てているひとり親と、その子どもが対象です。
- 離婚・死別などで、ひとりで子どもを育てている
- 子どもが18歳になった後の最初の3月31日まで(障害がある場合は20歳未満までの自治体もあり)
- 健康保険に加入している(この制度は「保険診療の自己負担分」を助成する仕組みのため)
- 所得が一定額未満
所得制限は、児童扶養手当とおおむね近い基準で運用している自治体が多いです。ただし自治体によって基準も助成内容も結構違うので、具体的な金額はお住まいの市区町村のホームページか窓口で確認してください。
「所得制限で児童扶養手当がもらえなかったから、これも無理でしょ」とあきらめる前に、一度確認してみる価値はあります。制度ごとに基準が違うことがあるからです。
助成される内容と自己負担
結論:通院・入院・薬局の自己負担が、月数百円程度まで軽くなるイメージです。
健康保険を使った診療(3割負担の部分)が助成の対象で、自治体によっては「1つの医療機関ごとに月500円まで」のような上限が設けられています。
※金額や仕組みは自治体によって異なります。あくまで一般的な例として読んでください。
対象にならないもの
- 健康診断・人間ドック
- 予防接種
- 入院時の差額ベッド代や食事代の一部
- 保険がきかない診療
歯科衛生士として補足すると、歯医者さんでも保険外(自費)の治療は対象外です。ホワイトニングや自費の被せ物などは助成されません。逆にいえば、虫歯治療や歯周病の治療など保険診療なら対象なので、「お金がかかるから」と歯医者を先延ばしにする理由はなくなります。
申請方法と必要書類
結論:児童扶養手当と同じ窓口で、同じタイミングで申請できます。
申請窓口
市区町村の「こども家庭課」「子育て支援課」など。児童扶養手当の申請と同じ窓口であることがほとんどです。
主な必要書類
- 戸籍謄本(申請者と子どものもの)
- 健康保険証(親と子どもの分)
- 申請者名義の銀行口座がわかるもの
- 印鑑
- 所得課税証明書(時期によっては不要なこともあり)
児童扶養手当の申請と重なる書類が多いので、ひとり親になったタイミングで、児童扶養手当とセットで申請するのが断然ラクです。
児童扶養手当の手続きのときに、窓口で一緒に案内されることが多いです。
申請が通ると、後日「医療証」が郵送で届きます。
使うときの注意点3つ
①病院・薬局では毎回「保険証+医療証」をセットで提示
医療証を出し忘れると、いったん通常の自己負担を支払うことになります。お薬手帳と一緒に、保険証とセットで持ち歩くのがおすすめです。
②出し忘れ・県外受診は払い戻し申請できる
医療証を出し忘れたときや、医療証が使えない他県の病院にかかったときは、領収書を持って窓口で払い戻しの申請ができます。領収書は捨てずに取っておきましょう。
③毎年の更新を忘れずに
医療証には有効期限があり、毎年更新があります(児童扶養手当の現況届と同じ時期の自治体が多いです)。更新を忘れると使えなくなるので、現況届とセットでスマホのリマインダーに入れておきましょう。
親こそ、自分の通院を後回しにしがち
ひとり親は、自分の病院をつい後回しにしがちです。子どもの通院はちゃんと連れて行くのに、自分のことは「この程度で病院に行くのはもったいない」と思ってしまう。
でも、医療費の負担が軽くなると「とりあえず診てもらおう」と思えます。金額の心配が小さくなると、受診のハードルは本当に下がります。
歯科衛生士として働いていると、お子さんの仕上げ磨きは完璧なのに、ご自身の歯はボロボロというお母さんにたくさん出会います。気持ちは痛いほどわかります。でも、親が健康でいることが結局は子どものためなんですよね。
ひとり親のみなさん、自分の体も子どもと同じくらい大事にしてあげてください。この制度はそのためにあります。
まとめ
- ひとり親家庭等医療費助成は、子どもだけでなく親自身の医療費も助成される制度です
- 子ども医療費助成との最大の違いは「親が対象になること」
- 対象は18歳年度末までの子どもを育てるひとり親(所得制限あり)
- 申請は市区町村の窓口で。児童扶養手当とセットで申請するのがラクです
- 医療証は毎回提示・毎年更新を忘れずに
児童扶養手当の申請がまだの方は、こちらの記事もどうぞ。

シングルマザーが使える手当・制度の全体像と申請する順番は、こちらにまとめています。

※制度の内容は自治体によって異なります。最新情報は必ずお住まいの市区町村でご確認ください。
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