ドラッグストアのおむつ売り場で、いちばん大きいサイズが入らなくなる日が来るとは思いもよりませんでした。
障害のある子を育てていると、おむつが必要な期間が長くなることがあります。ぽんたもその1人です。赤ちゃんの可愛いパッケージから一転、大人用のおむつのパッケージにはおじいさんやおばあさんがプリントされていました。そのパッケージを初めて見た時の心境は複雑でした。
ベビー用の最大サイズが入らなくなっても、いきなり大人用に飛ぶ必要はありません。あいだを埋める選択肢があります。どこで何を選べばいいのか、プールのときはどうするのか、助成は使えるのか。ひととおり書きました。
障害児のおむつ|大きいサイズ早見表
まず全部を1枚に並べます。ベビー用は体重、介護用はウエストで表示されていて比べようがないので、ウエストのcmにそろえました。
| 商品 | ウエストの目安 | 吸収 | 1枚あたり | 買える場所 |
|---|---|---|---|---|
| リフレ はくパンツ ジュニアSS | 45〜60cm | 4回 | 約79円 | 通販が中心 |
| オヤスミマン スーパービッグ | 47〜68cm | 夜用 | 高め | 通販・一部店頭 |
| グーン スーパーBIG | 50〜70cm | ー | 約96〜142円 | 通販が中心 |
| ドラッグストアのうす型パンツ S | 52〜75cm | 2回 | 約67円 | 介護用品の棚 |
| ライフリー 夜用あんしんパンツ M | 60〜85cm | 5回 | 高め | 通販・店頭 |
| ライフリー 夜用あんしんパンツ L | 75〜105cm | 5回 | ー | 通販・店頭 |
| グーン 安心吸収パッド | サイズ不問 | 足すぶん | 約30円 | 通販・店頭 |
サイズは、ないのではなく見えないだけ
ウエストのcmでそろえて並べると、45cmから105cmまで、どこかしらの商品がつながって見えてきます。
それでもベビー用が入らなくなったときに途方に暮れるのは、理由があります。
- ベビー用は体重(kg)、介護用はウエスト(cm)で書かれていて、そのままでは比べられない
- 売り場が別の通路にあり、並べて見ることができない
- 介護用の棚に、子どもがはけるサイズがあることを知らない
メジャーでウエストを測って、上の表に当てはめてみてください。それだけで、選べるものが一気に増えます。
吸収回数を必ず見てください
サイズと同じくらい大事なのが、吸収の回数です。同じくらいの大きさでも、うす型は2回分、夜用は5回分と、倍以上ちがいます。
夜に漏れるとき、多くの人はサイズが小さいからだと考えます。わたしもそう思っていました。でも実際は、昼用の容量ではおねしょの量に追いつかなかっただけでした。サイズを上げても、吸収の回数が同じなら漏れは止まりません。
わが家の使い分け
日中はドラッグストアで買ううす型パンツ、就寝時はライフリーの夜用あんしんパンツです。
夜用に替えてから、漏れがはっきり減りました。1枚あたりの値段は上がりますが、朝の洗濯と着替えの手間を考えると、夜だけ替える価値はありました。逆に日中まで夜用にすると、おむつ代が続きません。
ベビー用と大人用のすきま
おむつの売り場は、大きく2つに分かれています。ベビー用と、大人用の介護おむつ。この2つは別の棚に並んでいて、多くの店では通路も別です。
そして、ベビー用のいちばん大きいサイズと、大人用のいちばん小さいサイズのあいだには、すき間があります。
ベビー用を卒業したから大人用へ、と単純に移れればいいのですが、大人用の最小サイズは体格の大きい大人を想定してつくられているので、子どもがはくと足まわりがぶかぶかになります。ぶかぶかだと、吸収量が多くても漏れます。サイズを上げたのに漏れる、という不思議な状態になるのはこれが理由です。
このすき間を埋める商品が、実はあります。ただ、置いている店が少なく、売り場でも目立たないところにあることが多いので、知らないとたどり着けません。
以下、ベビー用の最大、すき間を埋めるジュニアサイズ、パッドを足す方法、という順番で見ていきます。
まずはベビー用で選べる、いちばん大きいもの
ベビー用のなかにも、通常の棚には並んでいない大きめサイズがあります。
グーン スーパーBIG
ベビー用パンツのなかで最大級のサイズです。参考価格は1,345〜1,993円ほど(2026年8月時点)。
店頭では置いていないことも多く、ネット通販のほうが手に入りやすい商品です。ベビー用の使い心地のまま、ワンサイズだけ伸ばしたいときの選択肢になります。グーンは赤ちゃんの頃あまり使っていませんでしたが、この商品はめちゃくちゃ重宝しました。ベビー用の感触のまま、もう一段階だけ大きくしてくれた感じです。
オヤスミマン スーパービッグ
夜用として展開されているもので、吸収量が多いのが特長です。日中は普通のもの、夜だけこちら、という使い分けをしている家庭もあります。しっかり吸収してくれる分、1枚あたりの単価は高めで日常遣いにはきつかったです。
ただ、ベビー用の最大サイズもいつかは入らなくなります。そのときが次の章です。
すき間を埋める「ジュニア」という選択肢
ベビー用でも大人用でもない、そのあいだを埋めるためにつくられた商品があります。
さがすときのキーワードは、ジュニアとSSの2つです。
リフレ はくパンツ ジュニアSS(リブドゥコーポレーション)
介護用品のメーカーがつくっている、子ども向けの小さいサイズのパンツです。参考価格は1,589円ほど(20枚入・2026年8月時点)。
介護用品として分類されているので、ベビー用品の売り場にはまず並んでいません。わたしがこれを見つけたのも、ベビー用の棚をあきらめて、介護用品のほうを一つずつ見ていったときでした。
ネピア あんしんフィットパンツ XL
こちらも大人用のなかでは小さめの部類にあたります。体格によっては、ジュニアサイズよりこちらのほうが合う場合もあります。
サイズ表記はメーカーごとにばらばらなので、商品名だけで判断せず、必ずサイズの目安を確認してから買ってください。1袋の枚数も商品によって違うので、1枚あたりの値段で比べると失敗が少なくなります。
ドラッグストアのうす型パンツ(ウエルシア*エルモア)
ドラッグストアが独自につくっている紙パンツです。Sサイズでウエスト52〜75cm、18枚入で1,200円ほど(2026年8月時点)。1枚あたり約67円で、この記事で紹介しているなかではいちばん安くつきます。
もうひとつ大きいのは、思い立った日に買えることです。ジュニアサイズは通販が中心で、注文しても届くまで数日かかります。切らしたときにその日のうちに手に入るのは、店頭で買えるうす型パンツのほうでした。
ただし吸収は2回分なので、日中向きです。夜に使うと足りません。
さがす場所は、ベビー用品の売り場ではありません。介護用品の棚です。おむつはベビーコーナーにしかないと思っていると、たどり着けません。大人用の紙パンツが並んだ棚を、下のほうまで見てみてください。
ドラッグストアの独自商品なので、通販では扱いがありません。店頭で探してください。
おむつを大きくするより、パッドを足すほうが早いこともある
サイズを上げるかどうか迷っているとき、もうひとつの手があります。今のおむつはそのままで、中にパッドを足す方法です。
グーン 安心吸収パッド
おむつの内側に重ねて使うパッドです。参考価格は734円ほど(2026年8月時点)。
この方法がいいのは、必要なときだけ足せることです。日中は今までどおり、夜だけパッドを1枚。長い外出のときだけ1枚。それだけで漏れが減るなら、おむつ本体を一段階大きくするより安く済みますし、はき心地も変わりません。
感覚に敏感なお子さんの場合、おむつの種類が変わること自体が嫌がる原因になることがあります。中に1枚足すだけなら、外側の感触は今までと同じです。変化に弱いお子さんには、こちらのほうが受け入れやすいかもしれません。ちなみに、うちのぽんたは重ねた感覚が嫌だったようでだめでした。
夜だけ漏れるなら、吸収の回数を上げる
パッドを重ねる方法が合わない子もいます。うちのぽんたは重ねた感覚が嫌だったようで、だめでした。
そこで替えたのが、はじめから夜用としてつくられているパンツです。
ライフリー 夜用あんしんパンツ(ユニ・チャーム)
大人用の夜用パンツで、5回分の吸収をうたっています。日中用のうす型が2回分なので、倍以上です。朝まで替えないことを前提に設計されています。
サイズはMとLの2つ。Mがウエスト60〜85cm(16枚入)、Lが75〜105cm(14枚入)です。大人用にはSがないことが多いので、体格が小さいうちは、うす型パンツのSサイズのほうが合います。
替えてから、朝の漏れがはっきり減りました。シーツごと洗う日が減るのは、こちらの体力の問題としても大きいです。
1枚あたりの値段は上がります。だからうちは、夜だけにしています。日中は安いほうを使って、夜だけ夜用。おむつ代は毎日のことなので、全部を高いものにすると続きません。
プールと水遊びのおむつは、別に用意がいる
夏になると出てくるのが、プールの問題です。
学校のプール、療育のプール、家族での水遊び。普通の紙おむつは水を吸って重くなるので、そのままでは使えません。かといって、市販の水遊び用パンツはサイズが小さく、ベビー用しか置いていないことがほとんどです。
大きいサイズの水遊び用おむつは、そもそも選択肢がほとんどありません。
- My Pool Pal
- ひよこ屋のプール用おむつ
参考価格は4,290〜14,300円(2026年8月時点)と幅があります。紙おむつと比べると高いのですが、これは繰り返し使えるタイプです。
プールが始まる直前に慌てて探すと、在庫がなくて間に合わないことがあります。夏を迎える前に一度、サイズがあるかだけでも見ておくと安心です。
大きいサイズのおむつは、どこで買うのがいいか
大きいサイズになると、置いている店が減ります。買う場所ごとの向き不向きを整理します。
ドラッグストアの介護用品の棚
その日に買えるのがいちばんの強みです。ベビー用品の売り場をいくら探しても出てこないので、棚を移動してください。1枚あたりで見ても、安く収まります。
ネット通販
ジュニアサイズやベビー用の最大サイズは、店頭にないことが多く通販が中心になります。まとめ買いになるぶん1枚あたりは下がりますが、サイズが合わなかったときの在庫がまるごと余ります。初めての商品は少ない枚数から試すのが安全です。
値段は1枚あたりで比べる
1袋の枚数は14枚から20枚までばらばらです。袋の値段だけで比べると読み違えます。値段を枚数で割ってから並べ直してください。
おむつ代の助成は使えるのか
ここまで見てきたとおり、大きいサイズのおむつは1枚あたりの単価が上がります。毎日のことなので、負担は小さくありません。
自治体には日常生活用具給付等事業という制度があります。障害者総合支援法にもとづいて市町村が行う事業で、必須事業のひとつとして定められています。この事業で給付される用具は6つに分類されていて、そのなかの排泄管理支援用具に紙おむつが含まれます。
ただし、誰が対象になるかを決めているのは市町村です。ここが大事なところで、住んでいる地域によって条件がかなり違います。
これまで多くの自治体では、対象を次のような方に限っていました。
- 直腸機能障害や膀胱機能障害で、高度の排尿・排便機能障害がある方
- 脳性麻痺などの脳原性運動機能障害があり、排尿や排便の意思表示が難しい方
- 二分脊椎障害がある方
この書き方だと、知的障害だけの場合は対象から外れてしまいます。おむつが必要な状態は同じなのに対象にならない、という声が長くあったのはこのためです。
ただ、ここが動きはじめています。たとえば沖縄県の浦添市は、2026年4月から対象者の範囲を広げ、療育手帳の交付を受けた重度または最重度の方で、排尿・排便の意思表示が困難であり、医師の意見書等により常時紙おむつが必要と認められる場合を新たに加えました。
同じように見直しを進めている自治体は、ほかにもあります。数年前に窓口で断られた経験があっても、いまは条件が変わっているかもしれません。
あきらめる前に、もう一度確認する価値があります。聞くのは市区町村の障害福祉の窓口です。相談支援専門員がついている場合は、その方に聞くのがいちばん早いと思います。
医師の意見書が必要になることが多いので、次の受診のタイミングとあわせて考えると動きやすくなります。
相談支援専門員の役割については、こちらの記事にまとめています。

よくある質問
大きいサイズは何歳まで使えますか
年齢ではなく体格で選びます。ベビー用は体重35kgあたりが上限になっていることが多く、そこから先は介護用品の棚に移ります。メジャーでウエストを測って、早見表に当てはめてみてください。
少しだけ試すことはできますか
ドラッグストアで買えるものは、いちばん小さい袋から試せます。通販が中心の商品は最小の入数を選んでください。感覚に敏感な子の場合、はき心地が合わずに使えないことがあるので、いきなりのまとめ買いは避けたほうが無難です。
おしっこのお知らせサインは付いていますか
大人用や介護用に移ると、サインが付いていない商品が増えます。ベビー用のときのようにサインで判断していると、替えるタイミングを見失います。
うちは、においで気づくことと、本人が言葉で教えてくれることの2つで判断しています。サインがなくても案外なんとかなりますが、慣れるまでは時間を決めて確認したほうが安心だと思います。
まとめ
ベビー用の最大サイズが入らなくなったときの選択肢を、順番にまとめます。
- まずウエストを測る。ベビー用は体重、介護用はウエストで書かれているので、cmにそろえると比べられる
- ベビー用の最大が入らなくなったら介護用品の棚へ。ベビー用品の売り場にはもうない
- すぐ欲しくて安く抑えたいならドラッグストアのうす型パンツ、体格が小さめなら通販のジュニアサイズ
- 夜に漏れるならサイズではなく吸収の回数を上げる。うす型は2回分、夜用は5回分
- パッドを足す方法もあるが、重ねた感覚を嫌がる子もいる
- 値段は袋ではなく1枚あたりで比べる
- プール用は代わりになる商品がほとんどないので、夏の前に確認しておく
- 日常生活用具給付は自治体ごとに条件が違う。対象が広がっている自治体もあるので、一度断られていても確認してみる
ぽんたは、ズボンが濡れていると自分から言いにきます。申し訳なさそうに言います。
申し訳ないのは、本人ではありません。合うおむつが、まだ見つかっていないだけです。
障害がある子のトイレ問題を抱えている人は、多いのではないでしょうか。
トイレトレーニングについては、こちらの記事にまとめています。


この記事は2026年8月時点の情報をもとに書いています。商品の価格や仕様、制度の対象者の条件は変わることがあります。日常生活用具給付等事業の対象になるかどうかは市町村が定めており、地域によって内容が異なります。実際に申請できるかどうかは、お住まいの市区町村の窓口で必ずご確認ください。商品の選び方についても、お子さんの体格や感覚の特性によって合うものは変わります。この記事はひとつの例として読んでいただけたらと思います。
参考にした情報
- 厚生労働省「日常生活用具給付等事業の概要」https://www.mhlw.go.jp/general/seido/toukatsu/suishin/dl/04.pdf
- 浦添市「日常生活用具(紙おむつ等)給付対象者の変更について」https://www.city.urasoe.lg.jp/doc/2026050800030

