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一人で外に出ない子に、見守りGPSを持たせている理由|放課後デイの送迎待ち

日常のこと
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放課後等デイサービスの送迎で自宅に着くまで、回る順番や交通状況によって時間差があります。

うちのぽんたは、一人で外に出ることがありませんがリュックには見守りGPSを毎日入れています。迷子対策のためではないです。

わたしは歯科衛生士として働きながら、重度知的障害と自閉症のあるぽんたを育てています。仕事と送迎の時間をやりくりする毎日の中で、GPSはいつのまにか防犯のための道具ではなく、段取りを立てるための道具になりました。

見守りGPSの記事はたくさんありますが、そのほとんどが迷子や防犯の話です。この記事では、少し違う使い方を書きます。身に着けるものを受け付けない子にどうやって持たせているか、そして毎日の生活のどこが変わったか。実際に使っている側から書きます。

送迎の到着時刻は、日によって変わる

放課後等デイサービスの送迎車は、何人かの子どもを順番に送り届けます。その日の順番や道路の混み具合によって、家に着く時刻は前後します。

子どもの人数も、その日の様子も、道路の状況も毎日違います。

それでも、待つ側には困ることがあります。

到着が読めないと、その時間に他のことができません。少し家事をしようと思っても、間に合わなかったらどうしようと考えて動けなくなります。仕事の都合で家に着くのがぎりぎりの日は、車が先に着いていないかと気が気ではありません。

先に着いていたらどうなるか。送迎の方を待たせてしまいます。それが申し訳なくて、余裕を持って早く帰ろうとする。その分、別のどこかにしわ寄せがいきます。

待っている時間そのものより、時刻が読めないことが生活を圧迫していました。

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腕に着けられない子は、珍しくない

見守りGPSを検索すると、腕時計型がずらりと出てきます。通話ができて、SOSボタンがついていて、親のスマホから位置が見られる。よくできた製品だと思います。

ただ、ぽんたには使えませんでした。

腕に何かを着けていられないからです。すぐに外してしまうか、そもそも着ける段階で受け付けません。時計に限った話ではなく、身に着けるもの全般がそうです。

同じような子は、決して少なくないと思います。感覚の特性で肌に触れるものが苦手な子、外すことが遊びになってしまう子、着けている感覚そのものを嫌がる子。腕時計型を前提にした記事を読むたびに、その前の段階でつまずいている家庭があることは、あまり書かれていないなと感じていました。

身に着けられないなら、持たせる方法を変えるしかありません。

リュックに入れて持たせる

いま使っているのは、本体を通学用のリュックの内ポケットに入れておく方法です。

リュックは、モンベルのゲッコウパック Kid’s 15-18を使っています。軽くて丈夫で、中に仕分けできるポケットがあるものを探して選びました。本体が552gと軽いので、荷物が増える日でも子どもの負担になりません。生地がしっかりしていて、3年以上使っても壊れていませんでした。

GPSは、中のオーガナイザーポケットに入れています。荷物が多い日でも底に沈まないので、入っているかどうかをひと目で確認できます。

本人が取り出してしまわないかは、子どもによると思います。ぽんたの場合、内ポケットに入れておけば自分から出すことはありません。中身に興味を示す子であれば、外から触れにくい場所を選ぶ必要があります。

実際に使っているのは、みてねみまもりGPS

使っているのは、みてねみまもりGPSという端末です。運営しているのはMIXIという会社で、家族向けの写真アプリを出しているところです。わが家で使っているのは、音声メッセージのついていない、いちばんシンプルなモデルです。

  • いま、どのあたりにいるかがスマホで分かる
  • 決めた場所を出発したとき、到着したときに通知が届く
  • 上位のモデルでは、音声メッセージや防犯ブザーも使える

料金は、本体を購入したうえで月額の通信費がかかります。2026年8月時点では、お知らせボタンのついたモデルが本体5,280円で月額528円、ボイスメッセージが使えるモデルが本体5,680円で月額748円、防犯ブザーもついた上位モデルが本体7,480円で月額748円です。金額や在庫の状況は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで最新の情報を確認してください。

良かったところ

いまどのあたりを走っているかが地図で分かるので、あと何分で着くかの見当がつきます。決めた場所を出発したときと到着したときには、通知も届きます。

充電は、わが家では体感で2週間に1回くらいです。公式には省エネモードで最大2か月とありますが、普段どおりに使っているとこのくらいでした。それでも毎日充電するものではないので、朝のばたばたの中で充電まで気にせずに済むのは助かっています。

気になったところ

位置には、ずれが出ることがあります。まだ着いていないはずのタイミングで到着の通知が来ることがあり、雨の日は調子が悪いような気がします。

迷子対策ではなく、親の段取りのために

いちばん変わったのは、待ち方です。

送迎車がいまどのあたりを走っているかが分かると、あと何分で着くかの見当がつきます。そうすると、その時間に洗濯物をたたむのか、夕飯にとりかかるのか、玄関に出るのかを決められます。到着を待つだけの時間が、ふつうの時間に戻りました。

デイでお出かけに行く日も同じです。どこにいるのかが分かるだけで、落ち着いて過ごせます。行き先を聞いていても、実際にそこにいると確認できるのとでは、気持ちがまるで違いました。

仕事の都合で帰りがぎりぎりになる日は、位置を見て逆算します。間に合いそうなら普段どおりに、厳しそうなら先に連絡する。判断ができるようになったことが、いちばんの変化でした。

見守りGPSは、事故や迷子に備えるための道具として紹介されることが多いです。ただ、何も起きない日にこそ役に立っているというのが、わたしが使ってみての実感です。

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買う前に確認しておきたいこと

学校や事業所に持ち込んでいいか

これはいちばん先に確認してください。持ち物の決まりは学校や事業所ごとに違います。通信機器の扱いについて方針があることもあるので、勝手に持たせず、事前に相談しておくほうが安心です。

月額の費用がかかること

本体を買えば終わりではありません。通信費が毎月かかります。長く使うものなので、本体価格だけでなく月々の金額を含めて考えてください。

充電が必要なこと

もちが良い機種でも、充電は必要です。切れていれば当然使えません。充電する場所を決めておくと忘れにくくなります。

腕時計型が使える子なら、そちらも選択肢になる

着けていられる子であれば、腕時計型には通話やSOSボタンなど、箱型にはない機能があります。着けられるかどうかを先に見てから、機種を選ぶほうが失敗が少ないと思います。

腕時計型と箱型、どちらも完璧ではない

使ってみて分かったのは、どちらにも決定的な弱点があるということです。

腕時計型は、一度着けてしまえば持ち忘れがありません。そのかわり、着けられない子には最初から使えません。

箱型は、どんな子にも持たせられます。そのかわり、カバンに入れ忘れたらその日は終わりです。

これがいちばん大きな弱点でした。腕時計型と違って、毎日入れるという作業が発生します。しかもぽんたは自分で持ち物を管理できないので、忘れるのはわたしです。ばたばたした朝ほど抜けます。

対策として、いまは2つのことをしています。

ひとつは、置き場所を決めてしまうこと。使わないときに置く場所を固定して、そこ以外に置かないようにしました。

もうひとつは、準備物の中での優先順位を上げること。障害のある子の持ち物は、とにかく多いです。着替え、オムツ、水筒、連絡帳、その日によって必要なもの。その山の中で、GPSは後回しになりやすいものでした。だから順番を意識して、先に入れるものとして扱うようにしています。

よくある質問

何歳から持たせられますか

年齢の決まりはありません。本人が扱えるかどうかより、荷物に入れて持ち歩けるかどうかで判断できます。箱型であれば、本人が操作しなくても使えます。

学校に持ち込んでも大丈夫ですか

学校ごとに決まりが違います。必ず事前に確認してください。事情を説明すれば認められることもありますが、黙って持たせるのは避けたほうがいいです。

位置情報のプライバシーは大丈夫ですか

位置を見られるのは、アプリを共有した家族だけです。誰と共有するかは自分で設定できます。

腕時計型と箱型、どちらを選べばいいですか

まず、お子さんが腕に何かを着けていられるかを見てください。着けられるなら腕時計型に機能面の利点があります。着けられないなら箱型一択です。

まとめ

一人で外に出ることがない子にGPSは必要ないと、以前は思っていました。実際に使ってみると、役に立ったのは迷子を防ぐ場面ではなく、なんでもない毎日のほうでした。

送迎が何時に着くか分からない時間。デイのお出かけで、いまどこにいるのか分からない時間。その落ち着かなさが減っただけで、一日の組み立てがずいぶん楽になりました。

身に着けるものが苦手なお子さんでも、持たせる方法はあります。そして入れ忘れという弱点も、はっきりあります。両方を分かったうえで選べば、生活の助けになる道具だと思います。

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※料金や仕様は変わることがあります。申し込む前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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歯科衛生士のシングルマザー「ハル」です。重度知的障害・自閉症の息子ぽんたを育てながら日々奮闘中。福祉制度や療育のこと、障害児育児のリアルをお届けします。

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