重度知的障害・自閉症の子のトイレトレーニング【小学生になってもまだ途中のわが家】

日常のこと

小学生になっても、まだオムツが取れていない。

そんなわが家のトイレトレーニング事情を、書いてみようと思います。

重度知的障害・自閉症の息子ぽんたをシングルマザーで育てているハルです。

「もしかしてずっとオムツのまま?」「わたしのやり方が悪い?」——そう悩んで試行錯誤を続けながら、少しずつ前に進んできました。

この記事では、わが家が実際にやってきたこと、うまくいかなかったこと、正直きつかったことを書いています。同じように悩んでいるかたに、少しでも届けば嬉しいです。

ぽんたのトイレトレーニング、今の状況

まだ完全にはできていません。

保育園に通っていた頃から始めて、小学生になっても続いています。だいたいできるけど、たまに失敗するくらいの段階です。

最初は手応えがまったくありませんでした。たまに成功することはありましたが、それも「たまたま」という感じで、「うちの子、本当にできるようになるの?」と何度も思いました。

でも、少しずつ積み上げてきた結果、今は家でもトイレの成功が続くようになりました。完璧じゃないけれど、ちょっとずつ進んでいる感じです。

重度知的障害の子のトイレトレーニングが難しい理由

定型発達の子と同じ方法では、なかなかうまくいかないことが多いです。理由は大きく3つあると思っています。

①「トイレに行きたい」感覚が行動に結びつかない

知的障害があると、尿意・便意を感じていても、それを「トイレに行く」という行動に結びつけることが難しいことがあります。ぽんたも「もよおしている顔」をしているのにトイレに行こうとしないことがよくありました。感覚が体にあっても、行動につながらない。そのギャップに最初は戸惑いました。

②言葉でのやりとりが難しい

「トイレ行く?」と聞いても返答が得られなかったり、「行かない」と言いながら実は行きたかったり。「なんでトイレって言ってくれないの」と思っていた時期もありましたが、言えないんじゃなくて、どう言えばいいかわからないんだと理解してから、少し気持ちに余裕ができました。

③変化への抵抗

自閉症の特性として、新しいことや環境の変化が苦手な子が多いです。「今までオムツだったのに急にパンツ」というのも、本人にとっては大きなストレスになることがあります。焦って進めようとするとかえって逆効果になる、これはわが家も身をもって学びました。

やってみてわかったこと:うまくいったこと、逆効果だったこと

逆効果だったこと:失敗したときに怒る

失敗したときに、怒ってしまうことがありました。

何度も失敗が続くと、つい感情的になってしまいます。でも今振り返ると、怒っても何の効果もありませんでした。むしろ逆効果でした。ぽんたはトイレ自体を嫌がるようになったり嘘をついたりして、わたし自身もさらに疲弊するだけでした。「失敗しても怒らない」。当たり前のことに聞こえるけど、それを毎回実践するのがどれだけ大変か。でもこれは本当に大事だったと、今は強く思います。

うまくいったこと①:成功だけを思いきり褒める

怒るのをやめて、成功したときだけ思いきり喜ぶようにしました。ぽんたが好きなキャラクターのシールを使った「シール表」も作って、成功したらすぐシールを貼る。成功は大げさなくらい褒める。このスタンスに変えてから、少しずつ変化が出てきました。

うまくいったこと②:学校・デイで綿のパンツで過ごす

特にありがたかったのは、学校と今通っている放課後デイが積極的に綿のパンツで過ごさせてくれていることでした。失敗しても、着替えまで対応してくれます。家だけじゃなくて、外でも同じやり方で取り組んでもらえることで、ぽんたの中でも「トイレに行くのが当たり前」という感覚が育ってきた気がします。

昼と夜、進め方は分けて考える

昼のトイレトレーニング夜のトイレトレーニングは、まったく別物として考えてOKと専門家に言われました。

昼間ある程度できるようになっても、夜はまだオムツということは珍しくありません。夜間は睡眠中に膀胱をコントロールする力が必要で、これは昼間の練習とは別の発達が関係しています。

わが家の夜は、基本的にオムツです。わたしが元気なときや、ぽんた本人が「パンツで寝たい」と希望するときは綿のパンツで過ごすこともあります。もちろん失敗することもあるので、防水シーツは必ず敷いています。昼夜同時に頑張ろうとして自分が疲れていた時期もあったので、「夜は夜でいい」と割り切ってから楽になりました。

1番きつかったこと

わたしがトイレトレーニングで1番しんどかったのは、汚れた着替えを処理するときでした。

また…と思いながら手洗いして、着替えて。その繰り返しが、メンタル的にじわじわ積み重なっていて、疲れているときはとくにきつかったです。

「一体いつまでこれが続くんだろう」と思いました。

放課後デイや支援学校では着替えも対応してくれるので、家に帰ってきたときにはもう水洗い済みで戻ってきます。それだけで、本当に気持ちが楽になります。頼れる環境があることのありがたさを、改めて感じました。

気持ちの面で大事にしていること

イライラする自分を責めない

何度も失敗が続くと、どうしてもイライラしてしまう。それは当然の感情だと思うようになりました。完璧に穏やかでいられる親なんていない。怒らないように努力するのは大事。でも、感情的になってしまった自分を必要以上に責めることはしない。そのバランスを意識しています。

比べる相手を変える

「まだできない」と見ると落ち込むけど、「半年前よりは進んでいる」と見ると、ちゃんと進歩があります。比べる相手を「他の子」ではなく「半年前のぽんた」にしてから、気持ちがぐっと楽になりました。

まとめ

発達障害の子のトイレトレーニングは、本当に時間と労力がかかると思います。いろんな方法を調べて試しましたが、うちのぽんたに一番効いたと思うのはやはり成功を褒めることでした。周りの子はできているのに、と思う自分との戦いでもあり、そこを抜け出すことは今でも難しかったりします。そんなわが家の話ではありますが、ぽんたに合った方法が、よそのお子さんに合うとは限りません。でも、こんな事例もあるんだと、参考のひとつにしてもらえたら嬉しいです。

アバター画像

歯科衛生士のシングルマザー「ハル」です。重度知的障害・自閉症の息子ぽんたを育てながら日々奮闘中。福祉制度や療育のこと、障害児育児のリアルをお届けします。

ハルをフォローする
日常のこと
シェアする
タイトルとURLをコピーしました