家にひらがなのおもちゃがあるのに、子どもは見向きもしない。そんな光景に、ため息をついたことはありませんか。
重度知的障害・自閉症の息子ぽんたを育てるハルです。わが家の家庭学習は、はっきり言ってほとんど何もできていません。この記事では、学習おもちゃが全滅したわが家のリアルと、そこから見えてきた教材選びの考え方をお伝えします。
同じように悩んでいる方が、少し肩の力を抜けたら嬉しいです。
結論:家庭学習ができなくても、大丈夫
最初に、いちばん伝えたいことを書きます。家庭学習が進まなくても、焦らなくて大丈夫です。
理由は、重度知的障害のある子にとって、机の上の勉強よりも先に育てたい力があるからです。着替え、食事、トイレ、気持ちの切り替え。生活の中のひとつひとつが、この子たちにとっての大事な学習です。
支援学校でも、教科の学習より生活する力を育てることを大切にしています。学校がそうなのだから、家庭がひらがなや計算を頑張れなくても、順番として間違っていないと思うのです。
わが家の家庭学習が全滅した話
とはいえ、わたしも何もしなかったわけではありません。むしろ、いろいろ買いました。
ひらがなや足し算のおもちゃは、興味を示さず
ひらがなが学べるおもちゃ、足し算につながるおもちゃ。良さそうなものを見つけては買ってみましたが、ぽんたは興味を示しませんでした。手に取ることはあっても、本来の遊び方にはつながらず、そのうち部屋の隅に置かれたままになりました。
色鉛筆を買っても、絵は描かない
お絵かきならどうかと色鉛筆も用意しましたが、ぽんたは絵を描きませんでした。
その代わり、赤ちゃん向けの磁石のお絵かきボードは大好きで、今もよく遊んでいます。描いて、消して、また描いて。本人なりの楽しみ方があるようです。
気づいたこと:この子の「好き」から始まるものしか、続かない
学習おもちゃが全滅して気づいたのは、親が学ばせたいものではなく、本人が好きな感触・好きな遊び方から始まるものしか続かないということでした。
磁石のお絵かきボードは、対象年齢だけ見ればずっと下のおもちゃです。でも、ぽんたが自分から手に取るのはこれでした。年齢の目安より、本人の今に合っているかどうか。それがわが家の物選びの基準になりました。
遠回りして見えてきた、わが家の選び方
高いお金を出したものが響かなくて、赤ちゃん向けのボードがいちばんのお気に入り。そんな遠回りをして、ようやくわが家なりの選び方が見えてきました。
本人の好きな感触・遊び方から選ぶ
音が出るものが好きか、触って動かせるものが好きか、画面を見るのが好きか。学ばせたい内容より先に、本人の好みに合っているかを見るようになりました。それだけで、部屋の隅で眠るおもちゃがぐっと減った気がします。
年齢の目安は、思いきって手放す
対象年齢はあくまで目安。本人が楽しめるなら、赤ちゃん向けでも立派な教材だと思うようになりました。逆に、年齢相応のものを無理に与えても、わが家では置物になるだけでした。
親ががんばりすぎなくていいものを選ぶ
親が付きっきりでないと成立しないものは、わが家では続きませんでした。ワンオペの毎日では、本人がひとりでも手に取れるかどうかが、実はいちばん大事なのかもしれません。
タブレット教材という選択肢もあります
わが家はまだ使っていませんが、画面を見るのが好きなお子さんなら、タブレット教材という選択肢もあります。
たとえばすららは、学年にしばられない無学年式の教材で、発達障害のあるお子さんの利用実績が多いサービスです。アニメーションの対話型なので、紙のドリルが難しい子でも取り組みやすい形になっています。
ただ、ここまで書いてきたとおり、合う・合わないはお子さんによって本当に差が大きいです。気になる方は、無料の資料請求で内容を確かめてから考えるのが安心です。
まとめ:できない日々も、ちゃんと子育てです
- 家庭学習が進まなくても焦らなくていい。生活する力を育てるのが先
- 学習おもちゃは、親が学ばせたいものより本人の好きから選ぶと続く
- 年齢の目安にしばられない。赤ちゃん向けでも本人に合えば立派な教材
- タブレット教材などの選択肢は、無料資料で様子を見てからで十分
学習おもちゃが部屋の隅で眠っていても、毎日の着替えやごはんの中で、子どもはちゃんと学んでいます。何もできていないと感じているお母さんも、実はたくさんのことをしています。わが家もそう信じて、ぽんたのペースで進んでいきます。

