ひとり親になったとき、児童扶養手当のことを調べるのがおっくうで、しばらく放置していました。でも、申請しないと1円ももらえない制度です。
実際に申請してみると、書類の準備には思った以上に手間がかかりました。だからこそ、これから申請する方が迷わないよう、流れをまとめておきたいと思いました。
この記事では、児童扶養手当の金額・もらえる条件・申請の流れを、歯科衛生士として働きながら重度知的障害・自閉症の息子を育てるシングルマザーのわたしが、わかりやすく解説します。
ぜひ最後まで読んでみてください。
児童扶養手当とは
結論:ひとり親家庭の生活を支えるための、国の手当です。
ひとり親家庭は収入が1本になり、子どもを育てながら働くうえで経済的な不安が大きくなりやすいためです。国がその負担を少し補ってくれる制度です。
具体的には、18歳になった後の最初の3月31日まで(一定の障害がある場合は20歳未満まで)の子どもを育てているひとり親が対象で、毎月手当を受け取れます。
制度の名前は知っていても、金額や条件をちゃんと知らないまま申請を先送りにしている方は多いので、まず基本的なところから確認していきましょう。
実際にいくらもらえる?
金額は「所得」と「子どもの人数」によって変わります。
2026年度の金額(2026年4月〜)
子ども1人の場合
- 全部支給:48,050円
- 一部支給:11,340円〜48,040円
子ども2人目以降の加算(1人につき)
- 全部支給:+11,350円
- 一部支給:+5,680円〜11,340円
「全部支給」か「一部支給」かは、前年の所得で決まります。所得が低いほど多くもらえる仕組みです。
所得制限の目安(子ども1人・扶養1人の場合)
- 全部支給:年収190万円未満が目安
- 一部支給:年収385万円未満が目安
- 支給なし:年収385万円以上
※扶養する家族の人数や状況によって変わります。詳しくはお住まいの市区町村窓口で確認を。
「年収が高めだからどうせもらえない」と思って調べるのをやめてしまう方も多いのですが、産休・育休中や時短勤務の期間は収入が下がるため、対象になるケースがあります。まずは窓口で確認してみてください。
受け取るタイミング
年6回、奇数月(1・3・5・7・9・11月)に2か月分まとめて振り込まれます。
もらえる条件
結論:次のいずれかに当てはまる18歳未満の子どもを育てているひとり親が対象です。
- 離婚して父または母がいない
- 父または母が一定の障害の状態にある
- 父または母の生死が明らかでない
- 父または母から1年以上遺棄されている
- 父または母が裁判所からDV保護命令を受けた など
要するに、「実質的にひとりで子どもを育てている状態」であれば対象になるケースがほとんどです。
注意:こんな場合は対象外になることがあります
- 子どもが婚姻している
- 祖父母など同居する親族が一定の収入を得ている(「事実婚」とみなされる場合など)
- 支給対象者の所得が一定を超えている
実家(祖父母と同居)の場合は?
実家に住んでいても申請できます。ただし、祖父母の所得も審査対象になります。一般的な収入であれば問題なく受給できるケースがほとんどですが、詳しくはお住まいの市区町村窓口で確認してください。
申請の流れ
結論:住んでいる市区町村の窓口に行けばOKです。難しくはありません。
ステップ1:準備する書類を確認する
主に必要なものはこちらです。
- 戸籍謄本(申請者と子ども全員のもの)
- 申請者の住民票
- 申請者の健康保険証
- 銀行口座がわかるもの
- 印鑑
- 所得課税証明書(時期によっては不要なこともあり)
自治体によって多少異なるので、事前に電話で確認するとスムーズです。
ステップ2:窓口で申請する
市区町村の「こども家庭課」「子育て支援課」などに行き、申請書類を提出します。
ステップ3:審査・認定通知が届く
申請後1〜2ヶ月ほどで審査結果が通知されます。認定されると、申請した翌月分から支給が始まります。
毎年8月の現況届を忘れると手当が止まる!
認定後も、毎年8月に「現況届」を提出しないと手当が止まります。8月になったら必ず提出しましょう。カレンダーやスマホのリマインダーに入れておくのがおすすめです。
申請してみて感じたこと
わたしは離婚が決まったとき、早めに役所に相談に行きました。「まだ手続き中だけど聞いてもいいの?」と不安でしたが、早めに動いてよかったと思っています。
ひとつお伝えすると、申請の窓口対応は市によってかなり違います。自治体によっては、プライベートなことまで細かく確認されることもあるようです。不正受給を防ぐための確認なので仕方ないのですが、聞かれる内容や量は市区町村や担当者によってかなり違うようです。
特別児童扶養手当との違い
児童扶養手当と似た名前の制度に「特別児童扶養手当」があります。
この2つは別々の制度で、両方もらえます。
- 児童扶養手当:ひとり親家庭が対象
- 特別児童扶養手当:障害のある子どもを育てている家庭が対象(ひとり親でなくてもOK)
特別児童扶養手当については、こちらの記事で詳しく解説しています。

障害のあるお子さんを育てているシングルマザーの方は、両方申請できる可能性があります。ぜひ合わせて読んでみてください。
まとめ
- 児童扶養手当は、ひとり親家庭を支える月額最大48,050円(子ども1人・2026年度)の手当です
- 所得に応じて「全部支給」か「一部支給」かが決まります
- 申請は市区町村の窓口で。書類を準備して一度行けばOKです
- 毎年8月の現況届を忘れずに提出しましょう
- 障害のある子を育てているなら「特別児童扶養手当」も併せて確認してください
知らないと申請できない制度です。ひとり親になったら、まず確認しておきたいお金の話のひとつです。
※この記事の金額は2026年4月時点の情報です。最新情報はこども家庭庁「児童扶養手当について」でご確認ください。
児童扶養手当のほかにも、シングルマザーが申請できる手当・制度はいくつもあります。一覧と「申請する順番」を下の記事にまとめたので、あわせてご覧ください。

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元パートナーから養育費が払われずに困っている方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。


